色とは何か? 私的色彩論の展開

「色とは何か?」の問いに対して、様々な色彩のプロフェッショナルが個人的色彩論を語ります。


私的色彩論の展開①

DICカラーデザイン株式会社

川村雅徳

私的な色彩論のプレゼンを山内さんから依頼されて、すぐに思い浮かんだのが、 CBNのコアメンバーでもある吉田先生、大関先生、そして日本カラーデザイン研究所の創始者、 故小林先生でした。改まって自分の色彩論を思い浮かべると、 3人の方々の影響が大きかったと再認識した次第です。

 

 

 


私的色彩論の展開②

文化学園大学 造形学部 教授

大関徹

高校を卒業して大学に入り、「色彩学」という初めて聞く授業を受けたのは 大学3年生の時だった。色彩をいろいろと出してみる授業かなと思った。 が、数式ばかりで閉口した覚えがある。当時は分からずじまいであったが、 色彩はかなり論理的な対象でもあるということは学んだ。恩義で単位を もらった記憶があるが、そんな私が大学で色彩学の教鞭をとることになるとは、 人生は不思議なものである。


私的色彩論の展開③

色彩&ファッションアナリスト

山内誠

私の色の道といえるものは、武蔵野美術大学の基礎デザイン学科 という少し変わった?学部で、「視覚方法論(Visual-methodology)」 という講義の中で色彩に触れたところから始まりました。 次いで、今でいう「色彩心理」を最終学年でのゼミで学びました。

 

 

 

 



私的色彩論の展開④

色彩計画家

吉田愼悟

私は大学を卒業してから、まちの色彩のあり方に興味を持ち、 環境色彩計画の仕事を続けてきた。このような仕事を選択し、 永く続けてこられたのは多くの先輩達の教えがあったからだと思う。 大学時代の恩師の向井周太郎、フランスのカラリストJ.Ph.Lenclos そして日本の都市デザインを先導した土田旭には特に多くのことを教わった。 彼らの指導がなければ、私の環境色彩デザインの考え方は深化しなかっただろう。